2006年02月08日 |
(by take) 笑顔の力 |
Business Design |
(by take) 僕の両親は自営業を営んでいたので、小さい頃から「商売」を身近に感じていました。
大学を卒業する時には(随分、昔になりますが)ネクタイをしてオフィスワークが性に合わなくて、洋菓子の製造販売の会社を選んだのです。その会社で「店長」として店を任されて働いたのですが、在職中には随分「サービスとは?」言う事を考えさせられました。今から思えばその会社は「顧客第一主義」をしっかり考えている良い会社でした
元々日本では「阿吽(あうん)の呼吸」等で代表される様に、「いちいち言わなくても察して、かゆい所に手が届く様なサービス」が大切だと考えられて来ました。そう言った視線でフィリピンを見た場合は、本当に「まだまだ」な国だと感じます。基本的な事が出来ていないのです。
例えば、ピザ屋でテイク・アウトのピザとコーラを注文した時には、最初にコーラを用意します。いつでも持って帰れるように袋に入れて、ピザが焼き上がるのを待っているのです。オーブンの近くに置きっぱなしになったコーラはどんどんぬるくなり、そしてピザが焼き上がることには、袋の周りはベトベトになる位、水滴で濡れてしまいます。その間店員は全くその事に考えも及ばず、平気でぬるいコーラを、さらに熱いピザと同じ袋に入れて渡そうとしたのです。日本でも見る事が出来る有名なチェーン店なので、しっかりしたマニュアルがあると思いますが、生かされていません。マネージャーらしき人も計算ばかりしていて、オペレーションには無関心に見えてしまいます。さらにその事を店員に指摘しても、謝りもせずに、単にコーラを取り替えるだけです。反省していないので、同じ事をきっと繰り返してしまうでしょうね。
ではフィリピン人が、全くサービス精神(人を喜ばす気持ち)が無いのかと言えばそんな事はありません。そして不思議な力を持っている気がします。それは「人の警戒心を解く力」とでも言えば良いかもしれませんね。彼らの発する「笑顔」は、本当に素敵で自然に出る感じがします。あっけらかんとして明るい笑顔で話しかけられると、嬉しくなります。受け答えもすごく自然で肩肘を張った感じがしません。初めて話す人も、まるで友達と話しているみたいです。そしてこちらが困っていれば、何とか助けようとしてくれる「情に厚い人」も本当に多いと思います。
フィリピン人に冗談を言うと、本当に反応が良くて、大げさなぐらい大笑いしてくれることが多いですね。彼らは些細な事を楽しむ才能があると思います。
サービスの語源は「サーバント(奴隷)」から来ていると聞いたことがあります。フィリピンもスペイン、アメリカ、日本からの侵略の歴史を歩んできた国なのです。でも本当の「サービス」とは、語源の様な「滅私奉公」ではなく、自分も楽しみながら、「楽しさ」を伝染させる力の事を言うような気がしました。(by take)
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