2006年03月14日 |
(by 塩手勝久)「ホテル・旅館環境セミナー in 東京(3/9)」 |
Environmental Eyes |
環境省の委託を受けて、グリーン購入ネットワークが主催したセミナー(3/9実施)で講師として参加してきました。今年に入って講師として声をかけられる機会が急増しており、様々な地域で動きが活発化していることを実感しつつあります。1月に山梨県主催のエコツーリズム推進リーダー養成講座の「宿泊部門」講座が今年に入って最初のものでした。そこから、2月の大阪で今回と同じ内容のものがあり、今月は3/15に東京ビッグサイトにて、HOTERES JAPAN 2006「エコロジー対策セミナー」、3/24には福井市にて北陸環境共生会議と立て続けなのです。
2004年に2回こういうセミナーが仙台と千葉であったのですが、2005年には全くなかったのでホテル・旅館業界の活動はなかなか盛り上がっていっていないと感じていたものでした。それは、実際に環境配慮施設として登録している施設数(エコチャレンジホテル旅館)が登録受け付け開始から3年経つのに未だに300施設を超えた程度である事からも明確ではあるのですが・・(^^; なにせ国内にはホテル・旅館は約7万施設あるからです。ホテルの数は2003年度で約8,700だったので施設数が維持されたという前提で、約3%程度しか登録されていないのです。旅館の方はさらに悲惨で、2003年度で約59,800だったのでこれも施設数が維持されたという前提なら、0.02%にしかなりません・・・ これが「エコホテル旅館」という表現ではなく、チャレンジという言葉が入っている理由でもありますが・・・
こういった活発な動きが、実際の宿泊施設の行動に直結したかどうかは、このエコチャレンジホテル旅館の登録施設数が今年度どの程度変化するかどうかを指標として見ることができると思っています。マーケティングの中で、「クープマンの目標値」というものがあり、6.8%以上となると「はじめて市場として認められる」と言われています。これをそのまま適用して考えてよいものか分かりませんが、「エコチャレンジホテル旅館」なるものが業界内で認知される水準の目標値として定めてよいのではないかと思うのです。
今回の場合はホテル旅館の顧客ではなく、ホテル旅館そのものが自らを「エコチャレンジホテル旅館」として登録をするかどうかという行動なので、施設側が「エコチャレンジホテル旅館」という登録サービスを利用したかどうかを示しています。従って業界全施設のうち、「エコチャレンジホテル旅館」のシェアの数字として捉えればよいと考えます。
その数字はというと、旅館の数字はあまりに小さすぎるので当面考えない方がよさそうです。まずはホテルに限定して考えてみます。2003年度の数字約8,700に対する目標値6.8%で計算すると「約590施設」となります。そうすると、今の登録数(3/13日時点で306施設)の2倍増が当面の目標値と考えてよさそうです。この先の段階として、ホテル全体とひとくくりにせず、ビジネスホテル等価格帯で細分化していく必要はあります。それは、B2BとB2Cのビジネス形態の構造的な違いもあるからです。またどこかで整理したいと思います。
いずれにしても、業界の変革へ貢献したいという思いのもと転職した訳ですから、もっと積極的に数字が上がる打ち手を考えたいと思っています。ただ、それは私のコントロール外の部分が多いので、今できることとして講師として呼ばれた時ぐらいには何を伝えるべきかをきちんと考えて、認知と理解度の向上に貢献せねばならないと思っています。その一方で、星野リゾートが運営する施設は増加していってますから、自社施設の取組促進こそが最優先であると考えています。それが社会貢献そのものになるしコントロールできる部分も多いためです。
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塩手勝久 (株)星野リゾート
環境マネジメント担当
zero@hoshinoresort.com
「星野リゾートの環境への取組み」
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