2006年05月28日 |
(by 塩手勝久)変革[15] 「定性情報の数値化」をしないと始まらない?! |
Business Design |
今やっている作業は、食中毒リスクをを数値化する仕組みだと述べてきました。これを「定性情報の数値化」という観点で整理してみます。
例えば右の図が一つの例ですが、食中毒リスクという「定性情報を数値化」したものです。
■数値化のメリット--(1)ひと目で分かる!
この例のように、マイナス点が大きいほどリスクが大きいことを示しているので、どこの調理場がリスク管理がきっちりできていて、どこが不十分かをひと目で確認できるようになります。ひと目で分かるようになったものを開示すれば、社内の誰でもがどこががんばっていて、どこが問題なのかをすぐに把握できます。
ひと目で分かることで狙っているのは、「良いところを評価する」と「悪いところに危機感を持たせる」の2つが主な点です。
■数値化のメリット--(2)成果が確認できる!
次のメリットは、数値化することによって、がんばった分が数値で確認できるようになります。やればやるほど、数値で成果確認できることで達成感を得る仕組みへ変わります。だからこそ、定性情報であっても数値化することが重要なのです。
ちなみに星野リゾートの価値観の中には、「数値化できないものは取組を開始しない!」というものがあります。その理由はここで述べた成果が確認できないからです。製造業にいた頃は全てを数値化することが普通でしたが、サービス業に来て「これが社内の方針です」と言われた時は最初はちょっとびっくりしたものです(^^;
■数値化のメリット--(3)比較可能になる!
次のメリットは、比較可能になることです。自分のポジションが分かり、トップとの差も数字で明確に確認できます。比較可能になることによって競争心が自然とめばえます。並べて表示をし出した途端、「あそこには負けるな!」というところが必ず出てくるものなのです(笑)。
ということで、定性情報であっても数値化することはメリットだらけなのです。しかし、定性情報だからこそ数値化することで注意しないといけない点があります。
■定性情報を数値化することの注意点
定性情報を数値化していく手順は、
●「全体の要素分解」→「各要素の重要度評価」→「各要素の重み付け」
という3ステップで行います。この重要度評価と重み付けの数値が妥当であるかどうか?が非常に重要になります。現場サイドはこれで評価される訳ですから、納得の行く理由でなければならないのです。
そのため、昨年はHACCPコンサル資料をもらってそこから開始しましたが、人が作ったものはなんとなく腑に落ちないものでした(^^;。そこで、今年はゼロベースで上記の3ステップの試行錯誤を繰り返し、「食品安全マネジメント基準ver.3」まで至ったというのが昨日の話『変革[14] 現場スタッフと創る!3』だったのです。
まだまだ作業が残っているので、この辺で・・
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塩手勝久 (株)星野リゾート
環境マネジメント/HACCP担当
zero@hoshinoresort.com
「星野リゾートの環境への取組み」
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