2008年07月20日 |
(by paco)エコネタ200807 ケニア産バラ |
Environmental Eyes |
(by paco)最近気になったエコ関係のネタ。
日本に、切り花としてケニアからバラが空輸され、売られているのを知ってますか?
日本は食糧の60%を輸入、というのは周知が進みましたが、花も20%を超えるものが輸入品になってきました。輸入元はニュージーランド、南米などさまざま。その中で最近増えているのがケニア産のバラです。
ケニアのナイロビからクルマで2時間ほどのナイバシャ湖の周囲には、温室がぐるりと取り囲み、主にバラが栽培されています。ここバラ栽培が始まって20年ほど。距離的に近い欧州に輸出され成長してきたのですが、ここ1?2年、日本にも入ってくるようになりました。その理由のひとつが、ドバイにつくられた大型花流通センター。自由貿易港であるドバイに、保冷庫を持つ大型流通センターがつくられたために、日本にもやってくるようになったのです。
ナイバシャ湖のバラは、収穫されのち、すぐに保冷庫に入れられ、休眠状態になります。そこで袋詰めされたり箱詰めされて、冷蔵トラックでナイロビ空港に。飛行機で5時間、ドバイの流通センターに集められます。ここを拠点にして、欧州、西アジア、中国やシンガポール、日本にも送られるようになったのです。収穫から日本の店頭に並ぶのは4日目。
1万キロを超える旅をしてくるバラは、環境に悪いのでしょうか? 日本でバラ栽培をするには、夏の一時期を除いて、温室の暖房が必要です。この暖房エネルギーは輸送のエネルギーを上まるので、1年を通せば、国内で生産するより、ケニアから持ってきた方が、CO2排出量は少ないのです。そもそも、季節はずれのバラを使うな、という議論もありますが、花を楽しむことは文化でもあるので、やめろと簡単に言うことは出来ません。
問題は、ケニアでの生産段階にあります。たくさんの花農園が大量の水を湖からくみ上げるために、湖の水位が下がり、面積が縮小してしまいました。農園から農薬や肥料を含んだ排水が湖に流れ込んで、富栄養化をもたらし、アオコが発生しています。環境が悪化したことで、動植物の減少が報告され、生息するカバは2年で2割以上減少してしまいました。農薬の影響も心配で、排水の絶対量増えれば、魚に蓄積され、人体摂取されて、健康被害が起こる可能性があります。
また花農園で働く労働者も増えていて、周辺人口は30万人を超えました。貧しい労働者向けの住宅から出る生活排水は処理されずに湖に垂れ流され、これも汚染の要因になってます。
花農園では、問題に気づき、水を垂れ流さずに循環させて使う試みも始まっているようですが、コスト競争の中、どこまで普及するかがカギのひとつを握っています。
花を有機栽培することは難しいのですが、持続可能性の高い方法もあり、そういった栽培方法でつくられたことを表す認証シールも使われるようになりました。今度花を買うときに、ぜひ出所についても聞いてみてください。
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